技術・研磨処理 (電解研磨・化学研磨)
技術・研磨処理 (電解研磨・化学研磨)

ステンレスの表面研磨処理

研磨技術の特徴

アベル独自の電解研磨「ベルクリーン」、化学研磨、バフ研磨など、用途や形状に応じて最適な表面処理を提案します

電解研磨
ステンレスの機能性向上を目的とした
アベル独自の電解研磨「ベルクリーン」

ステンレスに電気を流すことで金属表面の凸部を優先的に溶解し、平滑で、光り輝く表面にする電解研磨「ベルクリーン」を開発しました。油や研磨剤を使用せず、ステンレスに一切負担をかけることなく表面を美しく仕上げることができるため、医薬、半導体、食品、エネルギーといった現場で使用される産業機器の表面研磨に適しています。

化学研磨
電解研磨では困難な形状に対応できる
アベル独自の化学研磨

化学研磨は特殊な溶液に浸し化学反応によって、表面を溶解する研磨方法です。
化学研磨は電解研磨と同様にステンレス成形品に対して研磨を行いますが、複雑な形状をしたステンレス表面の異物除去やスケール除去、洗浄には化学研磨が適しています。

バフ研磨

大きなバリや粗さを除去する機械的な研磨で、電解研磨や化学研磨の前の工程に有効ですが、清浄性を求める最終表面には不向きです。

ステンレス材に最適な表面を得るには、以下の工程が効果的です

01. バフ研磨などの機械研磨

・大きな不規則部の除去
・表面のうねりの除去

02. 続いて電解研磨(ベルクリーン)または化学研磨

・微細な不規則部の除去
・前加工で損なわれたステンレスの特性を回復
・不純物の除去(クリーニング)
・耐食性の向上

研磨方法によって、独自の特性と注意点があります。
以下の表では、電解研磨「ベルクリーン」・化学研磨・バフ研磨の3つの方法について、「表面の滑らかさ」や「汚れのつきにくさ」「サビへの強さ」「複雑な形への対応しやすさ」などを比較しました

研磨方法の概要

最適な研磨方法を選ぶ

特性
滑らかで光沢のある表面を生成
微細な凹凸を除去
大きなバリや粗い表面を除去
耐食性を向上
除染性(清浄で異物混入のない表面を実現 )
複雑な形状にも対応可能
制限あり
仕上がりにムラが出るリスクあり
電流が各部分で均等に流れていない
残留物(薬液、溶解された成分など)による汚染のリスクあり
管理に依存する
液剤や工程管理(温度、電流、時間など)の継続的な管理が必要
前処理工程として活用が推奨される
バフ研磨処理後
研磨粒子、油の残留
処理可能サイズ

研磨処理可能なステンレス材のサイズ

研磨処理 処理可能サイズ(mm)
電解研磨(ベルクリーン)

W850×L900×H500

※立体構造品については別途ご相談ください。
化学研磨

W2000×L800×H800

サポート

よくある質問(FAQ)

  • 製品の仕様や数量によって異なります。営業担当にご相談ください。
    リピート品と単発品でリードタイムに差が出ることがあります。
  • オーステナイト系(304 301 303 316等) ・フェライト系(430等)ステンレスは対応できます。その他の種類については営業担当にご相談ください。
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