発色の原理
極薄膜による、金属感を活かした発色方法です
通常、塗装やメッキなどの厚い皮膜をつけると素地が隠蔽され、素材感がなくなってしまいます。金属感を残したままステンレス素材に色をつけることができるのはアベルブラックにおける発色法のみです。発色法とは、電気および薬品の酸化力で酸化皮膜を成長させ、光の干渉を利用して色を認識する方法です。下地金属と一体になっているため剥がれる心配がなく、耐久性、耐候性など金属本来の性能以上にすることができます。

塗装やめっきをした場合、下地金属の美しさを損なう恐れがあるのに対して発色はステンレスの金属感をそのままに、表面に色彩をつけることによって色鮮やかな、また温かみのあるステンレス素材にするという特徴をもっています。

断面比較
化学発色と電解発色の違い
化学発色は、下地の影響を受けて、色のバラつきが発生してしまいます。それを克服して開発されたのが電解発色で、材料ロット違いでの色の差を抑えました。特に化学発色での黒色は十分に皮膜を厚くすることができない為、濃い深みのある黒を生み出すことはできません
