素材としての優れた機能性

『黒色酸化皮膜』だから様々な機能性を付与

Abel Black®は、厚さ1μm以下の黒色酸化皮膜を形成し、ステンレス本来の質感を活かしながら、深みと品格のある精緻な外観を実現します

この極薄で素材と一体化した皮膜は、曲げ加工やプレス、深絞りなどの成形工程でも剥離や白化を起こさず、優れた加工性を発揮します。

着色は成形後の塗装やメッキといった後処理によるものではなく、素材製造の段階で一体的に形成されるため、後工程を省略でき、製造コストの削減と品質の安定化を両立します。

さらに、この均一で薄い皮膜は、高度なプレス成形で得られる寸法精度を維持し、輸送や取り扱い時の変形リスクも最小限に抑えます。


順送プレス

シャーリング、板金、プレス、レーザーカットしても皮膜がはがれません。
無垢のステンレスと同等の加工性を維持します。
後工程で塗装が必要がなく順送プレスで送っても傷がつかず、耐摩耗性に優れています。


複合成形・インサート成形

成形後に表面処理ができない複合部品をアベルブラックで作れます。また、センサーの迷光防止、反射防止などの光学分野で使用できます。また、90°曲げ、鋭角曲げでも剥がれません。割れません。


絞ロール フォーミング

自動車用などドアモール・ルーフモール樹脂との一体型成形も良好です。
建築部材では高級感のある巾木などの用途に実績があります。


ロール トゥ ロール

発色皮膜が強いので、極端な曲げ、巻きにも安心です。例えば、レーザー・エッチング加工やフープ鍍金で、導電性、濡れ性などを付与できます。